7月14日水曜日(雨)

116体目の司法解剖が終わった。結論からの述べると、他害を示唆する要件は乏しい。ほぼ全身に及ぶ高度腐敗性変化のほかに、頚部に周回する索痕のようなものを見つけたという。実に興味深い。解剖前CTを終え、早速、外表所見検査を行ったが索溝でも索痕でもない。私が検すると一目瞭然なのだが・・・・死体は語るとかいう方がいらっしゃるが浅知恵しかお持ちで無い方には語ってくれない。悪臭の生える解剖に立ち会った方々だけに、ご褒美に、どう御遺体が語ってくれたか教示してあげた。(合掌)