7月22日金曜日

司法解剖鑑定医(所謂、法医学者)と監察医との違い:世間ではドラマの影響で、監察医という言葉が有名になってしまった。しかし、現実の監察医は、全く事件を扱わない。つまり、法律が違うのだ。監察医は死体解剖保存法の中でのみ、存在する職であり、既に、警察側が刑事訴訟法に則り、犯罪性の有無をはかり、事件性のない遺体を監察医が病死名を探る手腕を振るう。

法医学教室が大学院大学医学部という最高学府に属するのは、最高学府にあることが故であり、如何なるもの人に影響をうけず、公平且つ客観的に天下の宝刀を振るえるからである。監察医はその地域の市井のための行政を担うため、地方自治体に属する。所長は、その自治体からお給金をいただいている。よって、その自治体に不利益になりそうなときは、圧力がかかるであろう。その点、法医学教室における、司法的判断の決定に対しては、たとえ、学長であろうが、学部長であろうが、左右されることはない。