7月23日金曜日晴れ

久しぶりの新規追加である。次から次へと、いろんな案件や質問が来る。選れば良いのだがつい相手方の切望に屈してしまう。その中で、も興味深い案件は、FS県の裁判員裁判で刑事訴訟では始めての『無罪』が出そうだ、内容をFAXするから、コメントを、というものだった。その記者君はよく内容を把握していた。私の質問に対し即答してくれた。その質問のひとつで出血血液に凝血が混じっていたことが判明したが、それについての論議は無かったと聞いた。深い法医学的意義が存在するのにと思い、判決に影響するかなと畏怖を感じたが、結果、無罪になることは無く、有罪であった。法医解剖の勝利である。・・・・私が常に重要視しているのはこの”法医学的意義”である。一般的には一目で終わりそうな所見に法医学的意義があり、死因に直結するようなものが潜んでいる。

京都教育大付属に赴き非常にやる気のある学生諸君にこの法医学的意義を話してきました。そして、法医学的にものを申すということは、夜空に点在する星と星を結んで星座を見つけるような作業だと熱弁をぶってきました。約3時間。(笑)